マンハッタンのオムニチャネル・ソリューションで店舗を出荷拠点化 全社在庫とあらゆる販売チャネルをシームレスにつなぐ新機能を搭載

マンハッタン・アソシエイツ株式会社（東京都港区、代表取締役：髙谷 直秀、以下 マンハッタン）は、小売業における顧客の購買体験を向上させるクラウドネイティブ・ソリューション「Manhattan Active® OMNI」が四半期ごとにリリースされる機能強化によって、店舗を出荷拠点へと進化させるための数々の付加機能を拡充したことを発表します。

マンハッタンはこれまで日本国内において、OMO（Online Merges with Offline）の購買体験を向上させるためのソリューションとしてManhattan Active OMNIを提供してきました。一方、市場ではここ十数ヶ月の間に店舗販売が急減し、オンラインショッピングへの移行が急速に進むなど、顧客の購買動向に大きな変化が現れています。このたびマンハッタンが提供を開始した新機能を活用することで、顧客に対してオンラインとリアルのシームレスな購買体験を提供することが可能になります。

●入荷処理と例外処理を一括で入力

新たに搭載された機能の中で目玉となるのが、店舗に入荷した商品の破損・欠品の報告を入荷処理のプロセスと同時に行うことができるようになった点です。これまでは例外処理を店員が入荷後に別工程で行っていましたが、入荷数量を入力する際に、その場で見つかった破損・欠品による不足分を同時に入力することができます。さらに追加入荷の処理も即座に行えるなど、パッケージ内のすべての商品に対しての例外処理を一連の操作の中で済ませることが可能になりました。店員は、例外事象に応じた在庫情報の修正を行う必要がなくなるため、修正作業の遅れや、後でやろうと思ってうっかり忘れてしまうなどのミスを防ぐことができます。これにより、あらゆる販売チャネルで全社の可用在庫をリアルタイムかつ正確に把握することができます。

●ビジネスの優先順位を考慮したピッキング

さらに、ダイナミック・ピッキングによる出庫の優先順位付け機能も大きな改良ポイントとなっています。 ダイナミック・ピッキングとは、繁忙期の影響、優先する販売チャネルの選択、市場状況の変化などに対する企業の戦略（優先事項）、商品の在庫状況など、さまざまなビジネス要因をリアルタイムに加味しながら、どの出荷先にどの在庫を引き当てるのが最も適切なのかを動的に決定していくというものです。標準的な先入れ先出しのみならず、全体の状況を見ながら売上や利益に最も貢献するような、優先順位を付けたピッキングを行うことが可能になりました。

この他にも、顧客が自ら配送先の住所を変更できる機能、特定の配送先に配送制限を加える機能、モバイル端末のフレキシブル・ペアリング機能など、数多くの柔軟な機能が追加搭載されています。

●オーダーと在庫を集中管理する アダプティブ・ネットワーク・フルフィルメント

実店舗やオンラインショッピングなどあらゆる販売チャネルから入る全てのオーダーを集約し、物流センターはもとより実店舗を含む全社の在庫（＝エンタープライズ在庫）を統合的に管理することで、特定の在庫拠点で商品が欠品していても、個別の店舗の在庫を引き当てるなどの柔軟な対応を可能とします。

こうした アダプティブ・ネットワーク・フルフィルメントと呼ぶ、オーダーと在庫の集中管理で実現するフルフィルメント作業の動的な最適化 によって、店舗では店頭に在庫がない場合に最短での納入日を提案できる他、オンラインショップでは途中で購入を放棄するカート離脱を排除し、販売機会の損失を最小限に抑えることが出来るようになります。

もちろんこれまで提供してきた店舗向けのカスタマ・エンゲージメント機能を活用すれば、顧客の過去の購買履歴や購買傾向をカスタマ・サービスに携わる全ての要員で共有することができ、顧客と接するあらゆるタッチポイントがシームレスに連携された結果として、ロイヤリティの向上を図ることが可能になります。

マンハッタンが目指す理想的な オムニチャネル・ソリューションは、実店舗に求める商品の在庫がない場合でも、その延長線上にある向け在庫や他店舗の在庫を検索してすぐに用意することができる、いわゆる「エンドレスアイル」によって、顧客を飽きさせず、買う気を失わせないようにする、充実したショッピング・インフラを提供することにあります。

Manhattan Active OMNI の詳細については下記をご参照ください。